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KOZUKA BLADES - 小塚ブレード
ABOUT

スケート界の抱える問題を解決したのは
ひとつの熱い想いと、ひとつの圧倒的技術

スケート界の抱える問題を
解決したのは
ひとつの熱い想いと
ひとつの圧倒的技術

小塚崇彦×山一ハガネ

 フィギュアスケート用ブレード(金属製の刃)が、溶接で“つぎはぎ”に製造されることで起こる、選手の体への負担問題などを危惧していた小塚崇彦。
 高精度金属加工メーカーである株式会社山一ハガネとの共同開発で、溶接を必要としない高度な“削り出し”技術によって、この問題を解決へ導きました。 「選手の体を大切にしてほしい」というひとつの想いと、「最高峰の金属加工」というひとつの圧倒的技術が、全く新しいスケートブレードを誕生させました。

体のことを第一に考えた設計

ブレード自体に靭性(粘り)があり、ジャンプの着地などによる衝撃の吸収性を向上させ、体への負担を減らすとともに、ケガの防止を図るなど、様々な面でスケーターの体を第一に設計をしています。

溶接をしない“削り出し”製造

“ひとつ”の金属の塊から削り出す特殊な製造方法で、全てが金属のブレードでは最軽量でありながら、ベースプレートが従来品の約3倍の強度(耐荷重試験の結果による)を持たせることで、総合的に演技を向上させます。

トラブルを最小限に

これまでのブレードに起こっていた「曲がる」「折れる」といったトラブルへの不安を軽減し、安心して長く使用できます。通常使用での問題に対しては無償交換をいたします。

STORY

ひとつひとつが、未来を変える

 歴史が大きく変わるとき、それは外から見ると突然の出来事です。
 KOZUKA BLADESは、革新的な最新技術と超高精度なデータ制御を使用し“ひとつ”の金属の塊から削り出すブレードによって、フィギュアスケートの歴史を大きく変えようとしています。
 このブレードが完成する裏側には、様々な問題に地道に向き合いながら開発を進めてきた長い年月の日々があります。
 その“ひとつひとつ”に向き合ってきた事実と、“ひとつ”にこだわり続けていく私たちの姿勢が、フィギュアスケートの未来を変えると信じています。

人が道具に合わせるという矛盾

「選手が、スケート靴の機嫌を取らずに滑ることはできないだろうか。」
 小塚崇彦(元トップフィギュアスケート選手で、2010年バンクーバー冬季オリンピック日本代表)が、そんな想いを抱くスケート界の問題があります。

 フィギュアスケート用ブレード(金属製の刃)は、3つの異なるパーツを人の手で溶接することで製造されています。しかし、人の手で溶接すると、どうしても品質のばらつきが生じます。スケート選手は、ブレードを靴に固定する際に、ビス止めをミリ単位で調整するにも関わらず、熟練の職人が製造したブレードでも、数ミリという目に見えるほどの誤差が発生します。さらに、溶接で“つぎはぎ”された金属は、氷上での大きな衝撃に耐えきれず、折れてしまうこともあります。

 繊細な演技を求められる選手にとって、「品質のばらつき」や「曲がる」ことで生じた誤差は、小さなものでも非常に大きな問題です。
この誤差への対処は「選手自身の技術」で補うということがスケート界の常識です。
 これまでのブレードの耐久性では、男子トップ選手の場合、2週間~1カ月で使用出来なくなる場合もあり、その都度交換しているというのが現状で、選手はその度にブレードに体を合わせるという負担に加え、試合直前にまで交換を余儀なくされるというリスクも背負っているのです。
 現代の技術の進歩により、スポーツはもとより日常生活においても、人間に合わせて道具が進化している一方で、フィギュアスケート界では、未だこのような状況が続いています。選手はブレードに合わせて体を酷使している上に、さらにはブレードが折れてしまうことで、怪我をする恐れさえあるのです。

 小塚は、この誤差への対応が優れていた選手でもあり、その問題を自身のスケート技術で解決し、最前線で活躍をしてきました。その一方で、この事実自体を認識していない選手もおり、自身の技術不足として悩み、挫折していく姿を見ることなども多く、この問題への危機感を抱いていました。

全てはデータから始まった

 ある日、小塚は愛知県の金属加工メーカーである株式会社山一ハガネと出会うことになります。

 その時点では、スケートブレードの製造をするつもりなどはなく、自身の足のサイズを正確に計測する必要に迫られ、超高精度の三次元測定機を所有していた同社を紹介されたのがきっかけでした。その計測技術もさることながら、同社の施設を案内してもらった小塚の目には、驚きの光景が広がっていました。
 金属加工に適した室温を維持管理した専用の施設で、自動車のエンジンで使用される複雑で高い精度が求められる精密部品などを、ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)単位で制御・加工するという最先端で圧倒的な技術がそこにはありました。

 小塚は、活動の拠点にしている愛知県の「ものづくりの力」に触れる機会も多く、改めてその力を強く感じ、これまで抱えてきたブレードへの課題や想いを伝えてみたのでした。

残るのはわずか2.3%

 小塚の想いに応えたのは、山一ハガネが誇る最先端の金属加工機と技術スタッフでした。

 “ひとつ”の金属の塊を3次元のあらゆる方向からドリルで削り、立体的なブレードを作り出すという非常に高度な加工で、これまでのブレードの欠点である“つぎはぎの溶接”の工程を必要とせず、“人による精度のブレ”という欠点を無くしてしまったのです。
 10インチの場合、11.5kgの金属の塊から最終的に生成されるブレードは271gで、全体のわずか2.3%。極限まで無駄なものを削ぎ落とすことで、オール金属のブレードでは最軽量という軽さを実現しながら、ベースプレートが従来品の約3倍の強度があるという驚くべき製品を開発したのです。
 この軽さと耐久性は、4回転ジャンプが勝敗のカギとなる時代において、とても重要な意味を持つことになるでしょう。

コンピュータ制御された加工機で“削り出し”を行う
溶接を一切行わず、“ひとつ”の金属の塊から生み出される

99%の同一品質

 山一ハガネには、10ミクロン以下の誤差で管理する環境と加工技術があります。
 全ては数値で制御され、高精度な削り出し加工で生み出されたKOZUKA BLADESは99%の同一品質として出荷されます。 これまでブレードの交換時に起こっていた、品質のばらつきに選手が体を合わせるということはなくなり、高いパフォーマンスを保つことが可能になったのです。
 「道具のせいにするな、技術が追いついていないだけだ」といった根性論はもう必要ありません。
 選手がもっと演技に集中できる環境をつくりたいという小塚の願いに必要だったのは、徹底的に管理されたデータと数値という基準だったのです。

全ては選手の体のために

 KOZUKA BLADESの全ては、選手の体を考えて作られています。

 例えば、角を丸く削ることで、ブレードを持った際に手を傷つけてしまうという事故を防ぐという小さなことから、大きな衝撃を和らげる工夫まで、様々な面で選手の体を第一に考え、開発を行ってきました。

 試験段階では、小塚をはじめ現役選手が競技などでも実際に使用することで試作を繰り返し、最適な金属を選定して“日本製スペシャルスチール”を採用しました。

 例えば人間の体の場合、ジャンプの着地時には、膝を曲げることで衝撃を和らげますが、全く膝を曲げずに着地するとどうなるでしょうか。
 金属も同じで、硬ければよいというものではなく、しなやかな性質も必要です。
 “日本製スペシャルスチール”の柔らかさが選手の体への負担を和らげることに繋がるのです。

 体を支える足の先で、その全てを受け止めるのがスケートブレードです。
 選手にとって、ブレードはまさに体の一部です。

 選手の体と“ひとつ”になれるもの。
 それがKOZUKA BLADESです。

従来品への衝撃テスト
ブレードは大きく歪み、溶接部分が折れてしまっている
KOZUKA BLADESへの衝撃テスト
衝撃を吸収し、たわんだ後に元に戻る

l24

モデル名: L24

サイズ: 8.5インチ~11インチ(0.25インチ刻み)

通常販売価格: 2本セット:175,000円(税別)/1本: 90,000円(税別)

高精度の設計・加工により、左右で全く同じ形状を用いることに成功しました。
KOZUKA BLADESは、買い替えや追加発注の際に1本単位でのご購入が可能です。

追加オプション: ブレードへの名入れ: +5,000円(税別)/1本あたり: +2,500円(税別)

付属品: 化粧箱、取付用ネジ、説明書兼保証書

メンテナンス: 従来通り、靴への取り付けや研磨が可能です

納期: ご注文から約4~8週間で発送

企画・制作

元トップフィギュアスケート選手
2010年バンクーバー冬季オリンピック日本代表

技術開発・製造

高級特殊鋼素材から、加工、完成部品に至るまで、高度化する産業界に貢献するハイテク製品を取り扱う特殊鋼専門商社

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